たびれこ

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劇団四季:ライオン・キング いまさら感想

超がつくほど今更ですが,3月くらいに見に行った劇団四季ライオン・キングの書きかけ感想が出てきたので,忘備録的に上げます.


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劇団四季:ライオン・キング公式サイト


ディズニー系では初めてのミュージカル観劇,しかも2番目に好きな作品(1位はぶっちぎりで美女と野獣)なので無駄に期待だけを膨らませて突撃してきました.


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そんなわけで当日の配役表
(くちゃっとなったのしか残ってなかった)


初めて知ったんですが,この作品,専用劇場での公演なんですね.
初見だからかもしれませんが,演出が半端なく良かったな~と素直に思いました.
舞台の上手・下手の使い方もそうですし,極力原作の雰囲気を壊さないように演出しつつも,客席降りを盛り込んで家族連れでも楽しめるようになってました.


スカーがムファサをたたき落とすシーンをはじめ,アニメでの上手・下手がほぼそのまま舞台に反映されてるので,往年のファンでも十分楽しめると思います.
3Dマンセー!になってから随分と単調な画面演出になって正直辟易してる人は,この機会に騙されたと思ってもう一度見てみてください.
本当に上手・下手考えられて作られてるので!



…と話が逸れましたが,個人的には舞台装置の回転盆とセリがツボでした.
あれだけで30分は語れるレベル.

宝塚の各劇場よりステージ自体は狭いと思うんですが,後ろ側に傾斜角つけるタイプのセリが仕込まれてるので意外とステージに奥行きがあるように見えるようになってます.
なおかつ,その中央に回転盆に乗っかったプライドロックのセリ(多分4~5mクラス)があるので高低差も出せるというすぐれもの.
あれ考えた人本当に凄い.


脚本は原作から大きな変更はないものの,「シンバの成長」を軸に据えるように多少のシーンカット・追加がありました.
スカーおじさまが原作寄りかつ巧い俳優さんだったのが大きかった.
美女と野獣ライオン・キングの2作品はいかに悪役が良い声で魅了してくるかにかかってるといっても他言ではないし!(超主観)

ただ,Can You Feel the Love Tonight?とその前後のシーンだけは直情的過ぎてすみれコードすみれコードをください!!!」みたいな気分になりました.
ニジンスキー大好きで,すみれコードギリギリと噂の例のシーンだけ繰り返し見ることもこともある癖に何でなんだ….



ひとつ意外だったのは,He Lives in You(ライオンキング2のオープニング曲)がテーマ曲のような扱いを受けていたこと.
原作では流れていないはずなので初演年次とか調べてみたんですが,どうやらミュージカル初演とライオンキング2の発表年が同じようなので,初演時から続く(?)ミュージカル側のオリジナルの演出のようです.


ともあれ,舞台全域を使ったシーンで「群舞!群舞!えっないの?」みたいな気分になって自分の宝塚ヲタっぷりを再確認した一日でした.




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