2006年から着々と勢力を拡大してきた新TOEICテスト,今や進学や就活にも欠かせない存在になってきましたね.
「TOEIC?なにそれ?状態だけど今度初めて受けますよ!」という方向けに,TOEICがどういうテストかのまとめです.
複数回受験している人にしてみたら至極当たり前の話が多いです.
TOEICテストの概要
リスニング100問,リーディング100問の合計200問からなるテストです.
開催回によって異なりますが,受験時間は約2時間です.
リスニング(約45分)
問題構成は以下の通りです.
所要時間は開催回によって若干異なりますが,だいたい45±3分くらいです.
- Part1:写真描画問題(10問)
- Part2:応答問題(30問)
- Part3:会話問題(30問)
- Part4:説明文問題(30問)
Part1:写真描画問題(10問)
写真と最も近い英文を選択する問題.
問題冊子には写真のみ掲載.
回答選択肢は4択.
Part2:応答問題(30問)
会話文に対する適切な応答を選択する問題.
会話文,選択肢ともに放送のみ.問題冊子不要.
回答選択肢は3択.
Part3:会話問題(30問)
会話文をすべて聞いて設問に回答.設問文の読み上げもあり.
ひとつの会話文につき3問.
問題冊子には設問文と回答文が掲載.
回答選択肢は4択.
Part4:説明文問題(30問)
説明文をすべて聞いて設問に回答.設問文の読み上げもあり.
ひとつの説明文につき3問.
問題冊子には設問文と回答文が掲載.
回答選択肢は4択.
リーディング(75分)
問題構成は以下の通りです.
- Part5:短文穴埋め問題(40問)
- Part6:長文穴埋め問題(12問)
- Part7:読解問題(48問)
Part5:短文穴埋め問題(40問)
いわゆる文法問題.
回答選択肢は4択.
Part6:長文穴埋め問題(12問)
長文を対象とした文法問題.
回答選択肢は4択.
ただし問題の毛色としてはPart5に近い.
Part7:読解問題(48問)
問題冊子に掲載された文章を読んで回答する問題.
1つ,または2つの文章に対して複数の設問がある.
回答選択肢は4択.
組み合わせはだいたい以下の通り.
- 2問問題(3つ)
- 3~4問問題(5つ)
- 5問問題(5つ)
- 5問問題はいわゆるダブルパッセージ問題
- 2つの文章で5つの設問に回答
TOEICのスコア
スコアレンジと算出方法
リスニング,リーディングともに,5~495の5点刻みのスコアで評価されます.
トータルスコアは10~990になります.
TOEICのスコアは受験者を母集団とした偏差値のようなものらしく,全問正解しなくても990点を取ることは可能とされています.
上記の特性から,他の受験者が取れている問題を間違えないことがスコアアップに繋がると考えられます.
スコアの有効期限
意外と勘違いされている方が多いのですが,
TOEICスコアに有効期限はありません.
つまり,特に禁止されていなければベストスコアを履歴書に書くことは可能です.
よく言われる「2年間」というのは,スコア証明書の再発行期限になります.
ただし,受験については2年内の公開テストスコアを求められることもあるので,要項には必ず目を通しましょう.
公開テストとIPテスト
公開テスト
新たに組み合わされた問題群からなるテストです.
開催時期は,奇数月+4月+10月の年10回(地域によって異なります).
TOEICマニアの間ではよく知られた話ですが,1回の公開テストに2種の問題が存在します.
- メジャー
- 受験生の大半が受検
- 解答用紙A面がピンク色
- マイナー
- 受験生の一部が受検
- 解答用紙A面が薄緑色
IPテスト
過去に実施された公開テストをそのまま実施します.
採点基準は開催時のものによるようです.
テストコード
問題冊子の上部に付記された「4JIC1」などの文字列のことです.
このテストコードで,
- いつ
- どこで行われた
- メジャーorマイナー
のTOEICテストかが一意に特定できるようになっています.
以前のIPテストは,過去のテストコードがそのまま付記されていたのですが,現在は別の番号が振られているそうです.
2014年末頃までは,
- IPテスト受験
- 解きながら実施時期を推測(以下例)
- この感じは2008年頃のやつだな!
- 何か後半が難しいな…INDICATE問題とNOT問題が多いし韓国か?
- Googleで検索ゥ!
というお遊び確認ができたので,個人的にはとても残念です.
テスト難易度と禁則事項の変遷
【注意】テスト難易度の変遷は個人の主観に基づきます.
2009年まで
リスニング,リーディングともに比較的平易で,Part1の完答は当然と言われていました(自分の周りでは).
IPでこの辺りのが来ると,Part1の時点で「この勝負,貰った…!」みたいな気分になります.
2009年以降
受験者数の増加に伴い,リスニングが急激に難化.
Part1,2の中盤・終盤に難易度の高い問題が入るようになりました.
2009年以降のリスニング形態に最も近いとされているのか,公式問題集Vol.4になります.
Vol.5は簡単すぎる印象を受けました.Vol.6はまだやってません.
2012年以降
禁則事項が追加され,加点対策であったリスニング中のPart5,6の解答が反則行為になりました.
これ以降に実施されるIPテストについても,当該テスト実施時期に関わらず同じ禁則事項が適用されることになりました.
リスニング中にリーディング問題を見ること,
およびリーディング中にリスニング問題を見ることを禁ずる