たびれこ

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月組:1789 いまさら感想

今更ですが,月組・1789感想です.
来年は帝劇で凰稀かなめさんが出演されるそうなので!(個人的には重要ポイント)

2015年2月ぶりの宝塚観劇だったので,いろいろざっくりです.


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月組公演 『1789 -バスティーユの恋人たち-』 | 宝塚歌劇公式ホームページ

1789-バスティーユの恋人たち-

6/21(日)の観劇だったので,役替わりはAパターンです.

  • オランプ・デュ・ピュジェ:海乃美月
  • ソレーヌ・マズリエ:晴音アキ


正直なところ,凰稀さんが退団されてからスカステも碌に見れないほど遠ざかってた上に,初めての月組公演で全く事前知識なしで行ってきたんですが,


良 か っ た で す ! !



群像劇風の作品で結構場面転換が多いんですが,暗転しても全然途切れを感じさせないばかりか,空間を自在に操って情景や心象までも表現してしまうという神懸かりっぷりでした*1

宝塚系劇場が(普段持て余している)セリと廻り盆をあそこまで上手く使った作品を初めて見た気がします.
月刊新電気の2014年11月号読んでおくと,セリ盆構造がほんのり頭に入るので3倍楽しい.

新電気 2014年 11月号 [雑誌]

新電気 2014年 11月号 [雑誌]

そこに宝塚好きなら絶対知ってるベルばらネタを随所に仕掛けてくる心憎い演出.小池先生流石過ぎます.


作品の方はというと,原作の関係で珍しくトップコンビが目立たないので,「宝塚」として観ると少し奇異に映る部分もあります.
ですが,そのぶん月組子さんたちの個性溢れるエネルギーが舞台から迸っていました.

中でも,前からぼんやり気になってたみやるりが突如として化けたことに度肝抜かれました.
芝居でこんなに魅せられると思わなかった.
凰稀ティボルトを彷彿とさせるJe Suis un Dieuはもうさいっこうでした.

さらに驚かされたのが,フィナーレ開始直後のソロ.
最後の場面で「みやるりおらんで?え??」ってなってるところでいきなり銀橋に現れます.
記憶が正しければ淡いパープルのお衣裳だった…はず(みやるりいいいぃ!みたいな気分だったので正直自信ない).
「メイちゃんの執事」ぶりに見たみやるりが2番手もかくやと言う待遇の良さだったので,謎の感動がありました.違ったけど.


みやるりと言えば,同期のかちゃですが,今回は配役の関係でたまきちのロベスピエールの方が目立ってました.
でも階段下りはかちゃの方が後だったので,月組のもんやり人事はまだ続きそうです.


観劇後,ポスターを囲んでる他の方も全く同じこと話してはったので,ヅカオタの考えることは同じなんかなー…と思いました.

作品の出来が良かっただけに,作品とまっっったく関係ないところで盛り下がってしまったのが本当に残念です.
そういう意味でも帝劇の方が気持ち良く見られる作品かもしれません.


ところで,これが月組初観劇だったわけですが,いつか漏れ聞いた「まさお節」ってこういうことか~と謎の納得感がありました.
ロナンが鞭打たれるシーンの喘ぎ声がそっち?!みたいな方向の声だったのが,個人的に意外だったというか,なんというか.
それにしてもマギーさんの鞭さばきが何か知らんけど活き活きしてるように見えて素敵でございました.


余談:音楽について

完全に余談になりますが,「フレンチロック・ミュージカル」と銘打ってるだけあって音楽が相当良いです.
調べてみたら12名も作曲家が参戦しているとのこと.

…欧州系で12人も集まればまあどこかしらでシンフォニックっぽい曲調は出てくるわけで,シンフォニックメタル大好物な自分には1回で5回分くらい美味しい公演でした.


宝塚版CDの発売待ちきれずにAmazonでフランス版DLしちゃいましたけど,マリー・アントワネットが本当に可愛いので,個人的にはものすごくオススメです.

Music From: 1789, Les Amants De La Bastille

Music From: 1789, Les Amants De La Bastille


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*1:1789の前に見たのが,凰稀かなめさんの退団公演・グスタフ三世(5回)だったから余計にそう感じたのかもしれません…東京ではマシになったそうですが,あの暗転の多用はちょっと酷かった