たびれこ

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宙組:王家に捧ぐ歌 感想

宙組7代目トップスター・朝夏まなとさんの大劇場お披露目公演ということで,ふと思い立ってみてきました.
2階16列からの観劇なので,ものすごくざっくり感想です.


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宙組公演 『王家に捧ぐ歌』 | 宝塚歌劇公式ホームページ

司会

阪急交通社の貸切公演だったので,開演前・幕間・終演後に挨拶がありました.
周りの方が「組長さんのご姉妹の方じゃない?」ってざわついてらっしゃったので,達つかささんだったのかもしれません.


王家に捧ぐ歌

オペグラ越しでも分かるほど真風さんが黒い.
おおお,宙組の真風さん初めて見たけど馴染んでる!とか謎の方向に感動してたら始まりました.


ほぼ全部歌で構成された台詞をまぁ様ラダメスとみりおんアイーダが歌う歌う.
宙組公演といえばみりおんとコーラス,みたいな印象を持っていたので個人的にすごく意外でした.

そして,二人に立ちはだかるうららアムネリス様ですが,立ち居振る舞いが皇族のそれです.
「お黙りなさい!」「下がりなさい!」の語気が強くて,いかにもファラオの娘として育てられた王女という感じでした.あんな風に言われたら貝のように押し黙るしか無いわ.
自身が得意とされていそうな音域の楽曲は,「すごくて,強い」エジプトとその王女という雰囲気を体現したかのような力強い歌声だっただけに,高音がちょっと弱かったのが残念でした.


中盤の凱旋のシーンはフェニタカのサラマンダーみたいな演出がとても素敵.
照明が落とされた真っ暗な舞台で,スポットを浴びながらたった一人踊る愛ちゃんに始まり,徐々に増えていくエジプト兵.
そしてすべての照明が点く頃には舞台を埋め尽くさんばかりのエジプト兵での群舞と,本当に息を飲む演出です.
このシーンだけは暗めの照明がほぼ見えない2階席からの方がよく見えるかもしれません.本当に圧巻でした.


ラダメスがファラオにエチオピアの開放を願うシーン.
ずっと宙吊りのファラオが気になって仕方がなくてハラハラしてたんですが,ブランコだったんですね……意外.
あのシーンでファラオのほうが下手側にいたのが微妙に気になってるんですが,きっとラーを彷彿とさせる何かが上手側にあったんだと信じて無理やり納得してます.そうじゃないとラダメスより下手にいるのが不思議で仕方ない.
アイーダのお父様アモナスロは,「私のかぁわいい,はとちゃん…フフフ…」が個人的にツボすぎました.
ニジンスキーと言い,狂気を感じる演技が好みのようです…なぜだ….


フィナーレはみりおんが情感たっぷりに歌ったスゴツヨの破壊力が凄まじかった.
物凄くきれいな歌声なんです.綺麗なんですが…歌詞が歌詞なのとそれをアイーダが歌っているというギャップがすごくて反応に困るというか.

階段降りでは真風さんが2番手羽根ということで,宙組としては久しぶりに番手を明確化してきた感じでしょうか.
あっきーは別格路線になるのかな…エチオピアチームだったせいかもしれませんが,愛ちゃんとの待遇が違いすぎてビックリしました.


余談

はじめて観たミュージカルが劇団四季のアイーダだったんですが,同じテーマでも劇団が違えば全然違うんですね.
四季版アイーダを観たとき,「すべてを見通す」立場に観客を連れていくかのように幕に描かれた「ホルスの眼」が強く印象に残った覚えがありますが,宝塚版はそういうシンボルが見当たらなかったのがちょっと残念でした.


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